スノーボード、スケートボード、サーフィンのプロショップ SIDECAR

今シーズンの1月に引き続き、第二弾の開催となるこのツアー。 前回1月は気持ち雪不足だったようですが、週のアタマから日本列島はシベリアからの大寒波に見舞われ、白馬方面は大雪。逆に雪面が安定しているかが不安要素となっていました。
今回のガイドは、前回に引き続きCOLORSTPORTS CLUBの広田ユウスケくんとSIDECAR RIDERでもある鈴村アラタ。このお2人、毎回皆さんを安全に且つ少しでも楽しめるルートを案内してくれる信頼できるガイド。
引率STAFFは、ワタシshungoがさせて頂きました。
参加者は12名。内3名がLADY'Sでしたが、この3名は過去にもツアーに参加しており、男勝りな攻めの滑りをする方々。頼もしいです!

高速通行止を恐れ、全員で前夜に出発しましたが、インターを降りた途端に大雪で路面も荒れ放題。何とかロッジに辿り着いたのがam3:00、、。
ひとまず参加者全員で初顔合わせをしながら、皆さんこの大雪に期待を膨らませ、話に花咲かせていました。

ツアー当日の朝はT.K氏のひどいイビキで目が覚める。外を覗くと昨夜の降雪が衰えず続く。「大丈夫かな、、?」と思いながらも期待に心を弾ませる。
皆さん続々と起床。準備を済まし集合場所の栂池ゴンドラ前へ。
ガイドと参加者の自己紹介から始まり、今日のルートや天候、注意事項等の説明を受け、ゴンドラやリフトを乗継ぎ登山道の入り口へ。
今回はバックカントリー初心者が7名だったので、ビーコンの操作方法や雪崩の流れ方、救出時の探索方法などの説明を受け、実際にビーコンを使った模擬探索を行う。このときばかりは皆さん真剣な眼差しで話を聞いていました。
「それでは皆さん準備はイイですか!?」ガイドの声でいよいよアタック!
先に入山した方のトレースが在った為、楽な登り始めで皆さん会話を弾ませながら進む。しかし徐々に風雪が強まり、視界も悪くなる。
途中何度か休憩を挟み、ようやく早稲田小屋に到着。ここで小休止をとりながらガイドの2人はピットチェックや作戦会議。天候の回復が望めないため、やむなくそこから滑出す事に決定。
1本目ということもあり、皆さん徐々にヒートUP!冷え込んでいた事もあり、雪質はドライ。
まずユウスケくんがセーフティーゾーンまで降り安全確認。ワタシは中間地点にて監視。アラタがスタート地点で一人ずつ送り出す。上部から歓喜の声を出しながら滑り降りて来る。下では皆さんニコニコでしたね。次は隣りの尾根を登り返し、更に起伏のある斜面を降りる。イイ攻めをする人もいれば、欲張りすぎて最後に埋まる人もあり、みんな笑いが絶えませんでした。
しかしこの後も天候は悪化の一方だったので、1日目はココで終了。

夕食では今日1日の感想&反省会。初参加の方々はスキー場では味わえない地形を体験でき、興奮気味で話してました。
ロッジに戻ると、この夜の為にDJ 機材まで持ち込んだRIDER「米村 一」と後輩「古賀チタロウ」の2人が大騒ぎ! 0時まで宴は続きました。

翌朝。イビキのT.K氏(実は古賀チタロウでした)を押入で寝かせたので、心地よい目覚めでした。
外を見ると、、、ピーカンじゃないですか!!皆さん一斉に喜びの声!!
支度を済ませ集合場所へ向かい、ガイドから本日の行程説明。
昨日より更に上部の「天狗原」へ決定し、「場所によっては危険な箇所も在るので、皆さん気を引き締めて!」との指示が出る。
前日レクチャーを受けたビーコン探索の応用編を行い、皆さん真剣に探索をしました。滑る行為以前の重要事項、本当に大切だと毎回考えさせられます。

晴天の中、ジャケットを脱いでアタック開始!順調に早稲田小屋を通過し、徐々気温が上がるにつれ皆さん口数が少なくなっていく。でも「この先を越えれば最高なバーンがある!」と自分に言い聞かせ、皆で励まし合いながら最後の力を振り絞る。こういった時、皆さんは何を考えているのだろうか?その後に滑る事を想像したり、バーンを確認しながら地形の攻略方法を考えたり、、。
そんな事をしているうちに、とうとう天狗原の頂上へ到着!そして快晴!!
その左隣りには白馬の象徴「白馬岳」が見え、全員景色に観とれてましたね。
ユウスケくんの「3年間このツアーの中で、2番目のグッドコンディションです!」との声で、全員拍手! まずはユウスケくんが中間地点まで降りスキーカット。「状態は問題ないです!」と無線が入る。そしてボクがセーフティーゾーンまで降り、場所を確保。正直この時ばかりは仕事を忘れ、歓声を上げながら起伏に富んだ地形を堪能してしまいました。上部ではその声が届いていたらしく、皆大興奮だったそうです。
そして配置に着き準備完了!一人づつドロップ開始。上から歓喜の声、下からはそれに応える大歓声!もうアドレナリン出まくりの発狂寸前。一人一人とハイタッチ!皆抱き合い、半ベソかきながら喜びを分かち合う。「この快感が得られるなら、あんな登り何度でも出来る!」全員が口を合わせ叫んでいましたね。これで皆さんパウダージャンキーの仲間入りです。
更に「ダンダン畑」を攻め、ゲレンデ上部へ到着。もう皆さんの顔に疲れは無く、笑顔と喜びの声のみでした。

こうして2日間に渡るツアーは終了しました。トラブルもなく無事に楽しめたのは、2人の的確なガイドがあったからでしょう。ユウスケくん、アラタ。
ありがとうございました! 皆さんもお疲れさまでした!
ゲレンデでは絶対に味わう事の出来ないオープンバーンや起伏が混じり合う3次元地形。これを体験できた皆さんは幸せ者です!
今回教わった事を忘れず、バックカントリーの世界を楽しんでいきましょう!! 本当にお疲れさまでした!!!
また皆さんと一緒にセッション出来る日を楽しみにしてます。

TEXT BY SHUNGO INOUE

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